私たち日本人は、古来「稲作」を基本として「農耕」「漁撈」などを生業とし、それぞれの土地に定住し、(これまで)地域色豊かな伝統文化を育んでまいりました。それは、私たちの祖先が自然との営みのなかで、森羅万象あらゆるものに神が宿るとして、これらを大切に敬い、崇め、そして時に畏れる、そんな「畏敬」の念を、日々の暮らしやまつりを通じ、「感謝」の祈りとして捧げながら、心豊かに暮らしてきたのです。日本人が文化・政治・宗教など、あらゆる分野において他のものを寛容に受け入れられるのも、こうした考え方が宿っているからだと言われています。