神社挙式に関する「いろは」をご紹介いたします。
日本人の暮らしの中から生まれた信仰、それを神道といいます。遠い昔、私たちの祖先は、稲作をはじめとした農耕や漁撈などを通じて、自然との関わりの中で生活を営んできました。自然の力は、人間に恵みを与える一方、猛威もふるいます。人々は、そんな自然現象に神々の働きを感知しました。また、自然の中で連綿と続く生命の尊さを実感し、あらゆるものを生みなす生命力も神々の働きとして捉えたのです。そして、清浄な山や岩、木や滝などの自然物を神宿るものとしてまつりました。やがて、まつりの場所には建物が建てられ、神社が誕生したのです。
日本には現在も8万社以上の神社があります。歴史ある街で行われる勇壮なお祭り、海や湖にある佇む大鳥居。田園風景の真ん中にある鎮守の森、神秘的な山の頂上にある社など全国津々浦々に神社はあり、それぞれの神様が祀られています。各神社に祭られている神々は八百万(やおよろず)の神といわれ海の神、山の神、風の神のような自然物や自然現象を司る神々、衣食住や生業を司る神々国土開拓の神々などで、さらに、国家や郷土のために尽くした偉人や、子孫の行く末を見守る祖先の御霊も、神として祀られました。
現在、日本にはさまざまなカタチの結婚式がありますが、神社で行う神前結婚式は、単なる流行やブライダルビジネスとして商業的に行われているものとは異なり、古来より両親から自分へ、自分からわが子へと、人生儀礼(営み)を通して世代を超えて継承され続けている、大切な「心」と「心」を繋ぐ、「美しい結婚式のカタチ」なのです。
結婚式の日。お二人は夫婦となりやがてお子さんが生まれ、家族となって長い道のりを共に歩み、未来を築いていきます。長い道のりの途中には楽しいことも、いつも以上にみんなで協力しなければ乗り越えづらいこともあるでしょう。
でも、そんな時、おふたりの心の拠り所として寄り添い歩き続けることができるのが、時代を超えて、存在し続ける神社の結婚式の良さに違いありません。
人間がこの世に生を受けてから、一生を終えるまでの間に行われる節目の行事をいいます。具体的には結婚・懐妊・出産・初宮参り・七五三・成人式・厄年・還暦・喜寿など長寿の祝いなど。これまでの人生を振り返り、新たな一歩を踏み出す時。誕生から長寿のお祝いまで、節目節目ごとに感謝の祈りを捧げ、気持ち新たに誓いをたてます。